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令和七年新春護摩祈祷法会

令和も早や七年目となる暖冬のこの頃、皆様は如何お過ごしでしょうか。

本年も大聖院本堂に於いて、新春護摩祈禱法会を厳修致しました。

新春落語には、今回も新年お馴染み三遊亭鳳志師匠をお招き致しました。

鳳志師匠に於かれましては、毎年楽しいおはなしを御披露して頂きありがとうございます。

実は落語の起源はもとを辿ると、仏教における説法であるという説があります。

昔、僧侶の説法は「初めしんみり、中おかしく、終い尊く言い習わし。」というものが極意とされておりました。初めは静かに語り始め、途中に聞き手が飽きないよう可笑しい話を入れ、最後はありがたい仏の教義で終わることが、説法の理想であるという内容です。

落語というのは、この「中おかしく」の部分が発展したものだということです。

落語の祖とされる人物に安楽庵策伝(あんらくあんさくでん)という者がおります。戦国時代の浄土真宗僧侶で「中おかしく」の法話に長け、話に必ず面白い「落ち」がついたことから、遺話は武将、文人、民衆問わず親しまれ、落語の母体になったといわれています。

・安楽庵策伝

何かと世間では暗い話題の多い昨今でございますが、生死の狭間であるこの現世、なるべく「中おかしく」歩んで行きたいものです。

〇空海さんの御言葉〇

「法は本より言は無かれども、言に非ざれば顕れず。」

・仏法は言葉では表現しきれないものであるが、言葉を用いなければ説くことは出来ない。

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