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令和六年新春護摩祈祷法会

年も改まり、冬将軍の到来する頃となりましたが、皆様は如何お過ごしでしょうか。

本年も大聖院本堂に於いて、新春護摩祈禱法会を厳修致しました。

(今回は進行上で不備があり、御札受け渡し時に御迷惑をおかけし誠に申し訳ございませんでした。)

新春落語には、大聖院ではすっかりお馴染みの三遊亭鳳志師匠をお招き致しました。

・三遊亭鳳志師匠

法会には青蓮寺様、普光寺様、神光寺様、観音寺様からそれぞれ御住職をお招きし、御協力を賜りました。

終始なごやかで落ち着いた空気の中、執行の叶った当法会ですが、世間では混乱が続いております。

北陸の大震災、空港内飛行機衝突事故、松が明けるのを待たず、絶えず凶事が続いております。

当ブログでは、毎回末尾に 〇空海さんの御言葉〇 をご紹介しておりますが、今回は弘法大師空海が作成したといわれる「いろは歌」を載せたいと思います。

仮名四十七文字を一回ずつ使って作成された歌であり、手習い歌としても有名な為、多くの人が一度は目や耳にした経験があるのではないかと思います。

「いろはにほへと ちりぬるを わかよたれそ つねならむ うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑひもせす」

『色は匂へど 散りぬるを 我が世誰ぞ 常ならん 有為の奥山 今日超えて 浅き夢見し 酔ひもぜず』

内容は次のようになります。

綺麗な花もやがては散る。同じように、世に常に在り続ける人間は誰もいない。そんな無常な世の中で、険しい人生の山々を今日もひとつこえて行く。その中で、酔いのような浅い夢にとらわれないように。

空海さんは多くの著作や遺訓の中で、人の脆さや儚さ、世は無常であることを何度も説いていますが、いろは歌はその代表ともいえるものです。

人の世は苦しく無常であるが故に、ひとりひとりが人生を一生懸命生きて欲しい。毎日漫然と享受してしまっている「当たり前」に酔い、夢うつつになるのではなく、しっかりと目を見開いて人生の山を登ってほしいという空海さんの願いが込められた歌です。

今回は難事を経て護摩祈祷を行うにあたり、改めて大聖院一同その自戒を胸に、皆様の様々な祈願を仏様のもとへ届けさせて頂きました。

また法会当日に設置した募金箱には、参加者様からの多くの浄財を賜りました。皆様のあたたかい真心と共に、被災地の方へと送らせて頂きます。

皆様の心願成就、一年のご健勝とご多幸をお祈りするとともに、突然の横災により鬼籍に入られる全ての方々のご冥福をお祈りし、被災者の方々には心よりお見舞い申し上げます

合掌

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